各社より色々なヘッドセットが発売されていますが、実績のある製品を選ぶのが一番無難だとおもいます。筆者はバイクでの運用を始めた頃、販売されている物の値段が高いので、自作してテストしましたが、マイクが風きり音を拾い(コンデンサー・ダイナミック・クリスタル)使い物なりませんでした。その後、ケテルのマイクを使用してその良さに驚きました。(ケテルからは一銭も貰っておりませんが事実です)コンデンサーマイク(無線機機器メーカーの市販製品)を使用している友人とゲイン調整をしましたが、100
km/hの速度を超えると実用になりませんでした。
現在市販されているヘッドセットは主なメーカーでは3社で、バイクに無線やタンヂム用のアンプを使用する広告が目に入ります。バイクでの使用は非常に厳しい条件で、これの選択如何で、全く聞こえない、何を言っているのか判別不能、使えない道具に成りかねません。
まず、自転車や自動車で使用出来ても、バイクでは使用できない原因を説明いたします。バイクで走行すると、走行速度により風切音が大きく変化します。BMWのバイクではカウリングが風切音の減少に大きく寄与していますので(特にRT、LT、GT等)比較的どのメーカーの製品でも支障なく使用できると思います。(但し、50km/h以下での使用と表記されているものは不可)ノンカウリングのバイクで使用用する場合、風切音が激しいので、通常のマイクではその音を拾い音声が聞こえなくなる恐れがあります。また、ヘッドセットのスピーカー音も風切音で聞こえにくくなります。無線横のAF出力が0.2W以上のトランシーバーを選ぶ理由も此処に有ります。マイク感度を落して口元に近付けて、肉声だけを拾う必要が有り、感度の良いコンデンサーマイクはあまりバイクに適してはおりません。(2メーカーはコンデンサーマイクでもバイクに適した物を最近は発売しているようですが、テストをしていないので、コメントは出来ないのですが……)
ヘッドセットを選ぶと必然的にトランシーバーとの接続コードも選ぶ事になりますので、此処での注意点は一つだけであります。現在4メーカー程がトランシーバーを発売しておりますが(A社、I社、K社、Y社)A社、I社、Y社は槻ね共通の接続コードが、3社間の無線横を交換しても使用できますが、K社だけは規格が違うため、互挽性がありませんので、トランシーバーを選択する時にはその点も注意してください。他にはヘッドセットのメーカー間の互換性は有りませんので、タンデムアンプ、ミキシングアンプ(オーディオや携帯電話など接続)等はヘッドセットのメーカーの物しか使用できませんので注意してください。
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