BMW Club Touring World バイクとアマチュア無線で
ケテル製品が紹介されました。
Touring World Vol.52 Mar./Apl. 2007


BMW Motorcycle Owners Club of Japan Communication Magazine
関東ブロック 市橋 聡様が書かれた記事、
バイクとアマチュア無線・アマチュア無線のススメ
〜バイクの移動中の連絡手段としてのアマチュア無線の有用性は
メリットが多いです〜のページに
ケテル製品と弊社社長が紹介されました。
    バイクとアマチュア無線
アマチュア無線のススメ

バイクの移動中の連絡手段としてのアマチュア無線の有用性はメリットが多いです
関東プロック 市橋 聡
(前半・略)
    ヘッドセットの選択
     各社より色々なヘッドセットが発売されていますが、実績のある製品を選ぶのが一番無難だとおもいます。筆者はバイクでの運用を始めた頃、販売されている物の値段が高いので、自作してテストしましたが、マイクが風きり音を拾い(コンデンサー・ダイナミック・クリスタル)使い物なりませんでした。その後、ケテルのマイクを使用してその良さに驚きました。(ケテルからは一銭も貰っておりませんが事実です)コンデンサーマイク(無線機機器メーカーの市販製品)を使用している友人とゲイン調整をしましたが、100 km/hの速度を超えると実用になりませんでした。

 現在市販されているヘッドセットは主なメーカーでは3社で、バイクに無線やタンヂム用のアンプを使用する広告が目に入ります。バイクでの使用は非常に厳しい条件で、これの選択如何で、全く聞こえない、何を言っているのか判別不能、使えない道具に成りかねません。

 まず、自転車や自動車で使用出来ても、バイクでは使用できない原因を説明いたします。バイクで走行すると、走行速度により風切音が大きく変化します。BMWのバイクではカウリングが風切音の減少に大きく寄与していますので(特にRT、LT、GT等)比較的どのメーカーの製品でも支障なく使用できると思います。(但し、50km/h以下での使用と表記されているものは不可)ノンカウリングのバイクで使用用する場合、風切音が激しいので、通常のマイクではその音を拾い音声が聞こえなくなる恐れがあります。また、ヘッドセットのスピーカー音も風切音で聞こえにくくなります。無線横のAF出力が0.2W以上のトランシーバーを選ぶ理由も此処に有ります。マイク感度を落して口元に近付けて、肉声だけを拾う必要が有り、感度の良いコンデンサーマイクはあまりバイクに適してはおりません。(2メーカーはコンデンサーマイクでもバイクに適した物を最近は発売しているようですが、テストをしていないので、コメントは出来ないのですが……)

 ヘッドセットを選ぶと必然的にトランシーバーとの接続コードも選ぶ事になりますので、此処での注意点は一つだけであります。現在4メーカー程がトランシーバーを発売しておりますが(A社、I社、K社、Y社)A社、I社、Y社は槻ね共通の接続コードが、3社間の無線横を交換しても使用できますが、K社だけは規格が違うため、互挽性がありませんので、トランシーバーを選択する時にはその点も注意してください。他にはヘッドセットのメーカー間の互換性は有りませんので、タンデムアンプ、ミキシングアンプ(オーディオや携帯電話など接続)等はヘッドセットのメーカーの物しか使用できませんので注意してください。

   
    「KTELって、誰?」
My favorite
私のお気に入り<3>
トランシーバー
txt・山田 純 / Jun Yamada

 1973年のある日、蜂須賀健之氏は、いつものように息子を後に来せてバイクを走らせていた。そして、いつものように息子は心地よさそうに、コックリコックリと寝息を立てることになっていた。

 もともと、蜂須賀氏は二輪四輪に関わらず、エンスージアストの典型で、72年には当時誰もが憧れたBMW3.0CSiを購入、毎日方レージで、点検整備は自分でやるような知識と経験も持っていた。

 そんな彼が考えたのが、後に乗せる息子が眠らないようにするには、会話することだ、どうやって? そうだタンデムで走ろバイクの二人がバイクや周囲の騒音に惑わされずに話すことができるシステムを作ればいい。当時、そんなものは世の中に存在しないから、彼は、自分のガレージで色々と工夫しながら作り出したシステムが、ロコミで俺にも作ってくれ、と次第に広がっていき、現在の(株)ケテル、になった。そして、その父の駆るバイクの後ろで、いつも寝てしまい、父にライダーとタンデムライダーが会話でさるヘッドセット開発のきっかけを作ったのが、現代表の蜂須賀康浩氏。蜂須賀氏にKTEL製品の特徴を聞くと、
 1 マイクロフォンとスピーカー
 2 バイクでは避けられない転倒時の安全性
 3 グロープを装着時の操作性
といった、ごく当たり前の答えだった。だがそこには、KTEL社のノウハウがぎっしりと詰まっている。たとえば、父の蜂須賀氏が考え出したマイクの構造は、特許になっている。それは、オープンフェイスのヘルメットで、カウルやスクリーンの装着されていないバイクでの高速走行中でも、風きり音に惑わされずに会話できないかという、彼の切実な願いから考え出されたものだ。

 蜂須賀氏の作り出したヘッドセットやタンデムアンプは、少しずつバイクライダーの間に広まっていった。しかし、現在につながる確固たる人気と、実横に黎がることになったのは、バイクではなく四輪のレース。二輪のレースでは禁止されていたビットとドライバー間の交信(通話)が、KTEL製ヘッドセットと小型のトランシーバーを使えば可能(一般車両では考えられない巌音の中)だということが広まったからだ。

 現在では、Flのマクラーレン/ウィリアムズ/トヨタ/ホンダ/スーパーアグリ/レッドブルなどが使用、国内レースではどのカテゴリーでもほぼ100%使われているという。また、その高い信頼性と性能から、関西方面の白バイや特捜用に採用されている。

 KTEL製品の最新情報は、PCや携帯電話などでの普及が始まっている、ブルートゥース(Bluetooth)によるコードレス化だ。すでに試作、テストも完了していて、現在のヘッドセットとほとんど同じ大きさに収まっている。残るは、超小型バッテリー(充電式だが、携帯電話用のようにイヤフォンが耳に差し込めればいいのだが、ヘルメットに内臓となると、耳との間に空間ができ、ある程度の音量が必要になりバッテリーの負荷も大きい)の耐久性(現在でも8時間は使用可)、信頼性を踏まえた量産体制が整うのを待っているとのこと。

 バイク好きの自分と子供が安全に楽しくタンデム・ライディングできるようにとの思いから始まったKTEL製ヘッドセットの歴史は、これまでも多くのBMWライダーをはじめとした世界中のライダーに支持されてきたし、今後もそれは変わらない。
   
    BMW Club BMOJ事務局
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